ズッキーニととうもろこしのやさしい味がするお豆腐のあんかけ
このお料理は、よく作る一品です。
ろくに自炊をしていなかった時期も、これはリピートして作っていました。
なぜというと、コーンの甘さを上品に味わえるからでもあるのですが、
心がいやされるのです。
スープ仕立てのお豆腐のあんかけです。
具のコーンもズッキーニも、
どれも自己主張のつよくない静かな味で
これを食べるとやさしさに包まれるのですね。
軽くすさんだ心も、なぐさめられて、ほっと出来るのです。
このお料理をよく作っていたという事は、
私は心をきっとしょっちゅうすさませていたのでしょう。
おいしい料理を家で作るというのは、自分の機嫌を自分でとれるという事です。
私の料理は、
・使う食材が少なく
・調味料も少なく
・作り方もシンプルです。
それが特徴。
だから、お料理に不慣れな人も、作りやすいのではないかと思います。
ざっと作り方を書いてみます。
頭の中でシミュレートしてから作ると、作業がスムーズに行きます。
・お昆布だしを用意して、鍋に入れて火をつけます。
・とうもろこしの身を包丁でそいで、鍋に加えます。
・ズッキーニを一辺7ミリ程度のサイコロ状にカットしたいので、5センチくらいの長さに切って、それを立てて、縦に、それを横に並べて、縦・横、長さを揃えて包丁を入れて、鍋に入れ、お醤油とみりんとお塩で調味します。
・別鍋にお湯をわかして、お豆腐を、スプーンでそいで、一枚ずつ移します。
・具を煮ている鍋に、煮立ったお豆腐を、底のあいた玉じゃくしで
すくって移動させて、少し煮立ててから、最後に塩で味を整えます。
・その間に、茗荷を薄くスライスします。
・水溶き片栗粉を用意して、鍋に注いで、とろみをつけて、器に持ったら、茗荷を上に振りかけていただきます。
茗荷は必ず、忘れないようにしてください。
物忘れの効用があるらしいので。
お豆腐は木綿でも絹でも。
その時の自分の食べたい感覚に従って選んでみてください。
ちなみに、絹を欲する時は、とりわけ、ゆるめたいのかもしれません。
木綿を欲する時は、自分をしっかりさせたいのかも。
身体は常に、バランスをとろうとする自然な平衡感覚の力が働いています。
なので、食材を選ぶ時も、
豆腐はいつも木綿だから、とか、
長い間の習慣や、思考にまかせるのではなくて
一度、身体にきいてから、決めてみてください。
それが、その時の自分にとって、一番おいしいものです。
【1人分】
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・ズッキーニ 4、5センチくらい
・とうもろこし 二分の一本
・お豆腐 二分の一丁
・お昆布だし 200cc
・お醤油 大さじ二分の一
・みりん 大さじ二分の一
・塩 適宜
・ミョウガ 二分の一個
・水とき片栗粉 適宜
【作り方】
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*本文で触れたので省略します。
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